熊本市京陵中の前身熊本高等小学校
写真乾板100枚見つかる
70年前の風景鮮明に

熊本市京町本丁の市立京陵中でこのほど、同中の前身「熊本高等小学校」の校舎や学校行事などを写した70年ほど前の写真のガラス乾板100枚が見つかった。
教師と生徒が協力して学校の石垣を造る様子なども残っており、市教委文化財課は「100枚が一度に見つかることは珍しく、当時の学校での教育が分かる貴重な資料」と話している。

熊本市戦後教育史(市教委編)によると、熊本高等小学校は1933(昭和8)年4月、市域全体を対象とした男子の高等小学校として現在の京陵中の校地に開校。
1941年から熊本国民学校と改称され、1947年3月まで14年間存続した。
商、工、農、普通の4科編成で、開校当時1千人の生徒が集い、13歳から2年間、職業教育中心に学んだという。

乾板を見つけたのは、今年3月、京陵中校長を最後に退職した叶貞夫さん。
昨年10月ごろ、校長室の隅にあった木箱を開けたところ、瓦ぶきの校舎らしい建物が写った古いガラス乾板が100枚ほど収められていた。
早速、市歴史文書資料室に相談し、保存状態のいいものをガラス乾板の技術を持つ同市内の写真館に依頼して焼付け。
写真に写った校名から、熊本高等小学校当時の写真ということが分かった。

残っていたのは、学校で開かれた相撲や水泳の大会、展覧会の風景、当時の校長や教師と見られる人物など。
校庭の一画で噴水と見られる施設の造営作業に生徒、教師らが一緒になって汗を流すようすなども収められている。

現在、写真原版や焼き付けた写真は京陵中が保管。
福井校長は「来年は京陵中創立60周年に当たるので、地域の方たちにも何らかの形で披露したい」と話している。

(熊本日日新聞 平成18年7月19日より)

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